天然ガスによる火力発電~LNG火力は日本の発電の柱

東日本大震災をきっかけに、日本の発電の柱となったのが天然ガスによる火力発電。

気体である天然ガスを輸送・貯蔵しやすいように液体にしたのがLNG(液化天然ガス)で、天然ガスを資源にした火力発電を「LNG火力」といいます。

日本の発電を担うLNG火力

天然ガスによる火力発電を「LNG火力」といいます。

LNGとは液化天然ガスのことで、気体である天然ガスを-162度に冷やして液体にしたものです。液体にすることで体積を600分の1まで減らすことができるので、輸送と貯蔵の負担が軽くなるメリットがあります。

日本は、天然ガスのほとんどを輸入に頼っているので、基本的にはLNGの形で輸送・貯蔵し、燃料として使うときには海水で温めて気体に戻します。

日本が初めてLNGを輸入したのは1969年です。以降、天然ガスはエネルギー資源としての役割をしだいに大きくしていきました

1970年には全体の1.2%にすぎませんでしたが、20年後の1990年には10%を突破し、さらに20年後の2010年には20%に迫るまでになりました。そして2012年には42.5%と、発電のエネルギー源としていちばん大きな割合になりました。

この背景には、東日本大震災後の電子力発電所の稼働停止があります。
現在の日本の発電はLNG火力が柱といっていいでしょう。

LNG火力のメリットとデメリット

LNG火力の特長は、石炭や石油に比べてCO2排出が少ないことです。
また、資源の埋蔵量も多く、可採年数は石油の3倍以上と見られています。

天然ガスは環境性にすぐれているうえ、供給の安定が見込めるため、いまや発電にとって不可欠なエネルギー源なのです

ただし、万能ではありません。
燃料単価は、石油と比べると安いものの石炭と比べると割高です。

また、発電効率の問題もあります。日本のLNG火力は、効率化の面で諸外国に遅れを取っています。石炭火力では世界トップクラスを誇っているものの、LNG火力の発電効率は約40%。つまり、残りの60%は排熱として捨てられているのです。

そこで、技術革新が進められているのが「コンバインドサイクル発電」です。これは蒸気タービンとガスタービンを組み合わせた発電方法で、発電効率を60%まで向上させることができます。

シェールガス革命とは?

いま世界が注目しているのがシェールガス。世界のエネルギー事情に革命を起こすと予想されることから「シェールガス革命」と呼ばれています。

シェールガスは、地下の硬い地層に閉じ込められたガスで、採掘には莫大なコストがかかるため、これまでは採算性がないとされてきました。ところが、アメリカで低コストの採掘技術が開発され、一気に注目されるようになりました。

残念ながら日本ではシェールガスの採掘は期待できないとされていますが、世界に埋蔵されているシェールガスで、全世界の数百年のエネルギー需要をまかなえるのではないかと期待されています


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